第4回日本万華鏡大賞公募展のグランプリを目指し、113点の万華鏡が全国から集まった。どの万華鏡も手間と時間をかけ、工夫もし、きめの細やかな、優しさに満ち溢れている作品である。“私はこうやって作られた!こういう思いで作られた!"という自己主張があちこちの万華鏡から放射されている。審査をする側も大変である。その思いを受け止め、アイデア、美しさ、楽しさを見ていく。1年に一度の楽しい密度の濃い時間が流れていく。8歳の堀内君の頑張りから75歳の薮田さんのセンスの若さまで、同一線上で戦う。 今回はアメリカから人気万華鏡作家のコリアーさんまで参戦し、栃木県・作新学院の高校生諸君の若さ溢れる作品も審査を活気づけてくれた。まず佳作以上として、全国の万華鏡ファンに見てもらい、喜んでもられる作品をピックアップする。約30点。
バラエティに富んだ、えっ!これが万華鏡なの?!という多種多様な作品ばかりが並ぶ。
素材も様々、作り方も様々、皆、白由に万華鏡を楽しんでいる。しかし、それこそが万華鏡なのだ。
ワクにこだわらない、どんなものでも万華鏡にしてしまう自由さ。それが無上に楽しい!梅沢さんの「プリオシン海岸」がグランプリに選出された。前回が佳作。今回は前回同様、宮沢賢治の世界をイメージし、それを自由な万華鏡の世界にパワーアップし、青い宇宙に輝くプリオシン海岸の海が広がっていく。
母親が「万華鏡を長く見ていたいけど、片方の目で見ているのがつらい」という要望に答え、両方の目で見られるよう覗き窓を広げている。下に取り付けた黒い布の中に入ったビーズ織りを触りながら見るのだが、その触感も楽しい。堂々たるグランプリ作品である。“きめの細やかさ、優しさ、触感"。これが第4回日本万華鏡大賞のテーマかもしれない。この路線上に作られた万華鏡が今回は多い。ともかく日本万華鏡大賞に集まる万華鏡は年々、進化を続け、そのテーマを深く極めている。出品者の皆さんに深く感謝をしたい。
アイデア賞には永山さんの「黄金仮面」。審査をした全員が仮面をかぶってしまったほど、こんなにも見る人を喜ばせてくれる万華鏡はない!ということで決定。ヴイジュアル賞・庄司さんの「パクパクマンの夢」は、ガラスで作られたパクパクマンが、つい触ってみたくなる可愛いフォルムに仕上がっている。「美しいとは言えないパクパクマンでも、彼の見る夢はこんなにも美しい!」という制作意図通りに美しい映像が楽しめる。今回から、万華鏡の街長浜・黒壁賞、多摩六都科学館賞、出曇科学館賞、そして中国四国支部賞、北陸支部賞が加わり、賞が14作品、そして佳作として13作品(連作を含む)を選んだ。賞にもれた81点はエントリー作品として、2004年春の大阪市立科学館まで作品を展示します。展示をするには至らないという落選作品はありません。
全国の万華鏡大賞展を巡回します。万華鏡を見る皆さんにお願いです。この愛すべき作品を壊さないように、丁寧に、丁寧に、より丁寧に見てください。そしてこの素晴らしい作品を作ってくれた皆さん、本当にありがとうございます。
第5回展も楽しみにしています! |